物語の冒頭で ヒロインザンナの母親の自画像が 自分で自分を憎んでいるかのような印象に惹かれて物語を読み進めたが、何度読んでもザンナの人間性が見えてこない。父親に認められたくて努力していたのは理解できても、彼女の夢や希望が全て父親なのか?と思う程なにも無い。なのに、いきなりの逃避行が母の生まれ故郷という根拠が、寄宿舎時代に手に入れていた母のアルバムだという展開。何をしたかったのだろう?ヒーロージェイクに至っては、初対面から何でも知っている態度が気になる。義妹であることだけではなく、妊娠の事はどこで知ったか?偽の婚約者とパーティーにいるときには「隠している事はー」というセリフもある。何かコマを読み飛ばしたか?父が亡くなる時の言葉でザンナが心の痞えが取れたのは良かったが、いきなり秘書テッサに食って掛かられるのには驚いた。えっ社長と秘書で!?そういう関係だったの?突拍子もないクライマックスに笑えた。おまけに、社長の娘をあばずれ呼ばわりしたくせに、会社を任せると言われて お嬢様と呼び変えるとは 笑い過ぎて横腹痛い。何を読ませたかったのだろう?