東京五輪でアベベ・ビキラに戦いを挑み、メキシコ五輪目前に自ら命を断ってしまった円谷さん。
彼が戦い続けていたのはアベベではなく「周囲の期待」という見えない敵だったのではないかと思う。
今のアスリートたちには引退という選択もあるし
結婚の自由も許されているが
五輪や大舞台を目前にしたインタビューや直後のインタビューで「ファンの期待」「周囲の期待」と口にする選手たちを見ていると選手を取り巻く環境は円谷氏の時代と何ら変わっていないようにも思える。
2016年はオリンピックシーズンでもある。
選手たちが気持ち良く、悔いなくパフォーマンスが出きるよう
見守る側は過度な重圧、期待を選手に押し付けることなく
競技に専念できる静かな環境を作ってやるべきだと思う。
円谷氏の悲劇を二度と繰り返さないためにも。