とある国の財政に関わる女性を攻略することになった王子が、目的と恋愛を両方成就する話。絵柄に魅力があって、彼の「嘘」「国王から下されたミッション」など、権謀術数的な展開は、何も知らないヒロインがいつそれを知ってしまうのか、どうやってわかるのか、その時王子はどうするのだろうとか、興味を繋ぐ展開のなか、王子の本心もなかなかつかみにくい表現。
その後も想定しなかった展開。
バルト三国や、ノルディック諸国迄記された地図に、その国はあるという。
もっともらしい設定で、ヒロインが持つとされる株式についてもわかったようなわからないような。
そして、国王の態度、女王の差し伸べてくれた手、などなど、要は王子は裏の意図とは徐々に別に、ヒロインへ手厚く取り計ろうと頑張ってしまう。
本気になったから、
そこだけ重要ポイントで、あとはおまけ。
ヒロインの納得のさせかたが、少し腑に落ちないが、化学者らしく残ったものを一から調べたこと、集まったこれまでの経緯を裏付ける物事をよく吟味したこと、そして、冷静に思い返して、彼の誠意もまた解る、と。
表現がよく工夫されていたところ。楽しめた。
タイトルがこれも違和感あり。