さいとうちほ先生の作品が好きなので興味があり購読してみましたが、ついていくのが大変な作品でした。
原作ありきのダイジェスト版のような作品でした。
元々原作を読んでいる方に向けた、さいとうちほアレンジの恋愛シーンを詰め込みました的な。
原作を全く知らない私が読んでも、くるくると変わっていく場面やシーンに、あれっもう助けたことになったの?もう好きになったの??と疑問が増えていくばかりで、作品を楽しむことができず残念でした。
もっと3巻くらい使って、一つ一つの描写を丁寧に描いてくれていれば好みの作品だったと思います。
誰かが何かを企んでるシーンで、ハラハラさせてほしいというか。
読者が、企んでいたことも知らぬまま即決行シーンになるので、えっそんなシーンだったの?と、やはりついていけないストーリー進行ばかり。
ひどい時は決行シーンすらなく、気付けば助けられていたり。どうやって助けたんだ?と、工程が気になってその場のシーンに集中できません。
極めつけは、これから脱出するぞ!みたいなシーンで物語が終了したこと。
まるで「俺たちの旅はここからだ!」で終わる打ち切りの見本のようでした。
作者の後書きでは、この後の冒険譚のようなものは書かずにラブロマンスで終わらせたかったからあえて書かなかったというような内容でしたが…本当かな?
後の冒険は描かずとも、せめて脱出するところはちゃんと描こうよ、とツッコまずにはいられませんでした。
気になる方は原作読んでね!との文もあったので、やはり原作宣伝の為のダイジェスト漫画のようでした。
結構1巻のお値段高かったのに…残念です。
原作ファンの方や、さいとうちほ先生ファンだからどんなものでも読みたい!という方にのみオススメします。