短編集です。表紙絵はさわやかなので、ハッピーエンド多めのように見えますが、むしろモヤっとするようなメリバ、アンハピENDがほとんどです。「鳥籠の犬」の短編でのあらすじを読み、面白そうだったんで、収録されている単行本を購入したけど、全体を通して読後感が良くない作品が多く、消化不良な感じ。
表題作が一番ハッピーエンドかな? でも一筋縄にはいかない精神的な重い枷をはねのけつつなので試練が多そう。親がぶっ飛んでて主人公たちの味方ではあるけど、この先(特に受けの)苦悩が多そう。作品の流れ的に、完全に開き直ってぶっ飛んだ設定のまま突き進んじゃえばまた違ったかもしれないけども、片方が一般人の普通の感覚を持つ主人公のために、そのあたり中途半端なせいか、作中のセリフほど幸せ感はあまり伝わってこないです。