ペットは死の足音が聞こえ始めてから亡くなるまでが人に比べると短い傾向にあります。飼い主はその限られた期間の中で「ペットの死」を否応なく認識させられ、恐怖します。
ペットの苦しむ姿を見ようものなら、助けることの出来ない自分の無力さを呪い、飼い主として迫られる選択の数々(手術に踏み切るかどうかとか(´;ω;`))に戦々恐々とし、・・・死後も「ああすればよかったのでは…」と後悔します。おそらくペットを大事な家族の一員と捉えていた飼い主のほとんどは、「100%ペットの満足する世話が出来た」などとは思えないんじゃないでしょうか。
ある尊敬するペットの専門家がおっしゃった言葉が私の中で一番しっくりきます。
それが、大体こんな感じ。。
『ペットは必ず死にます。それを見送れた、という事は、イコール、飼い主の義務のひとつを果たせたということです。飼い主が先に死んでしまったペットの身の上を考えてみて下さい。そんな可哀想なこと、とても出来ないと思います。また、死を悼み、悲しむのは当たり前の事です。悪いのはそれをいつまでも引きずる事です。死んだペット達と楽しく過ごしてきた大切な思い出の数々を塗りつぶしてしまうばかりか、ペットを飼った事自体が飼い主を不幸にした原因にしてしまうという悲しい行為です。慈しんだペット達がそれを望むでしょうか?楽しい思い出を糧に未来へ踏み出す事が、真の弔いになるのではないでしょうか。そして、ペットの死のショックから新しいペットを飼う事に尻込みするなら、それはそれでまだ時期が満ちてないのだと思います。「自分の手で、また幸せな子を育ててやろうじゃないか!」と思えるようになったら考えればいいだけの話です。』
辛いのは辛いかもしれませんが、少しでも考え方をシフトできればきっと自分の気持ちの整理に役立つと思います。。
あ、肝心の本の感想ですが、内容に共感出来る部分はあれど、全てがあてはまるというワケではありませんでした。まぁ、個人個人、遭遇する困難が違うので前述で長々と抗弁を垂れた私のように独りよがりな部分もちらほら。。(笑)
しかし「飼い主としての心構え」として、「ペットの死」を理解する事はお世話の全てに影響する重要事項だと思いますので、これからペットを飼われる方にぜひ読んでいただきたいな~と思いました。