1巻の最後で、色々な事を綺麗にひっくり返していますが、
最終巻までそんな感じが続きます。
作者の中では既に終りまで考えられていて、
完全な予定調和で創られた作品のようです。
高校時代から構想して練り込んだ作品だそうなので、もう少し我慢して
良い状況で発表するべきだった気もしますが、難しい所ですね。
王道だと思っていると、そこをスコーンと裏切ってくれて、
そこが心地良かったりしますし、最後まで敵=悪で終わらないのも好感が持てます。
ただ作品の性質上、世に言う中二病の要素が強いのは否めません。
私自身は「中二病の何が悪い?」という考えの人間ですので気にしませんが、
嫌悪感を示す人は多いでしょう。
全巻購入しましたが、作者の中ではまだ一区切りの段階のようです。
必ず続きを描くと仰っているので、今後も作者と共に成長・進化して行く作品なのでしょう。
今後に期待します。