このレビューはネタバレを含みます▼
主人公が子供で麻雀が強く、頭がキレて度胸もあるという点で、アカギと比較してみましたが…
まず、最初のイカサマ野郎は許せないと雀荘に乗り込む理由が、人聞きの又聞き。知人が負けたとか、ある程度の情報があるのなら分かりますが、イカサマで儲けている奴がいるらしいとの噂を聞いただけで乗り込むのは、流石に無謀を通り越しています。
相棒も、家族を救いたいと母親から盗んだ全財産を主人公に託しますが、負けたら植物状態の父親を殺すと、身勝手極まりない考え方をします。息子が全財産を盗んで博打に使い果たし、父親を殺した家族は救われますか?更に、一億近い額を勝ったにも関わらず、そのまま勝負を続行します。自分を担保にしたら、負けた場合に父親を殺しにすら行けません。家族を救うどころか、負けが混むと勝手に妹まで担保にします。ただのギャンブル狂のクズです。
手練れの対戦相手が、字牌シャンポン待ちでダブリーしないのも不自然で、プレッシャーを掛けられる上、ツモったとしても得点二倍のロンより高くなります。負けが確定してから、身体目当てで大金を貸してくれるのも都合良過ぎで、勝負を終わらせて組織に購入を持ち掛ける方が自然です。
相手が、クソ手で数十億負けるリスクのある勝負を仕掛けるのも意味不明で、勝っても回収不能、負けたら破産じゃ、マヌケ過ぎます。イカサマで相手が良くないと分かっても、自分が悪ければ五分五分以下。初戦の様に、悪配牌に負ける事もあります。圧倒的に有利な相手が、受けられたら五分五分で破滅するブラフを掛ける展開に、違和感を感じました。