題名と最初の数話までおそらく作者は別の展開を考えていたのではないか。
もう一人の主人公のマレッタが登場するころから主人公ラモーの絵のタッチも大きく変わってくる
と同時にストーリーの骨格も少女マレッタと中年男ラモーの愛の曲折にヨーロッパ全土にわたる国際ミステリーを絡ませることに変わってきた
このころからの話の展開は秀逸で読んでいても飽きることがない。
モラトリアムな少年少女諸君はBLやTLと言ったインスタントでテンポラリーな深みの無い一過性の恋愛ものと大きく一線を画す大人の愛の物語をじっくりと味わうべし