同原作者の別の作品で、同じような設定のものを持っている。やはりクズヒーローが健気ヒロインを罵倒しまくっていた挙げ句、最終的には掌を返す、という展開だったので、おそらくこの原作者の嗜好なのだろう。とはいえ、そこは原作。ヒーローの葛藤や育ってきた環境、人間関係etc…物語が進むにつれ「ヒーローえぇ人や~」と、私まで掌を返し、今では私的ベスト3に入る作品になっている。
400~500頁に及ぶ原作を120~130頁にまとめるのは大変だと思うが、だからこそ使う場面と台詞を選び間違えると、とんでもない作品になってしまう。
あとがきに『心の奥底で信頼し甘えているからこその悪態攻撃』とあったが、そんな場面が作中に少しでもあれば、もう少し違う作品になったのではないか😕