ネタバレ・感想あり樹魔・伝説のレビュー

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おもしろ~い!先生のファンなら必読では?
2024年6月6日
私はシーモアさんの読み放題にあった「イティ・ハーザ」で水樹和佳(子)先生を初めて知った新参者です。そのときスケールに驚愕した気持ちが忘れられずチャンスがあればまた先生の作品を読んでいこうと思っています。
水樹先生ファンなら本作も気に入ってる作品だろうし、恐らくイティハーザと並び立つ代表作として遇されているのでは?
先に読んだ「グレイッシュメロディ」(全1巻)は179頁。
本巻はやはり1巻完結なるも426頁と長め。SF漫画作品集。これは詰め合わせにありがちなピンキリではなく、どれも楽しめました。絵はカッチリ描かれて、宇宙空間の黒が美しいです。但し、当時のものなので活字は見えにくいところも。
「ケシの咲く惑星」71頁。ぶ~け1986年12月号。
「月子の不思議」133頁。ぶ~けせれくしょん1985年。
「樹魔」65頁。ぶ~け1979年12月号。
「伝説ー未来形ー」121頁。ぶ~け1980年5,6月号。発表当時はタイトルは「伝説」?。第12回星雲賞コミック部門(1981年)。
「墓碑銘二00七年」34頁。SF JAPAN 2000 年MILLENNIUM:00 日本SF大賞20周年記念号(徳間書店2000年4月)
尚、タイトルがそうあるように、「樹魔」と「伝説ー未来形ー」はシリーズ物となっています。

本日は米国の新有人飛行船がISSにドッキングのニュースがありましたので、いいタイミングで本書を読みました。無人探査ももちろん素晴らしいミッションをしてくるので感動してますが、「有人」飛行を前提とした宇宙を考えていたその時代に、作者独特の想像を膨らまして描かれたSF作品を読んでみると、宇宙を現実を超越した所謂宗教的な側面のコスモス観として持っていて、その見方に、作品としての輝きや作品空間のスケールを魅力的に押し広げた感じがします。
避難するように苦しみから脱出し流浪する心、地球外で生まれた子、未来的なスマートな衣住環境、終末的な出来事を経た後の明るさばかりではない未来社会、進化というもの等々、それぞれ示唆に富んだ話で楽しませてくれました。(一部ハードエンディング)
なんという傑作か❗
ネタバレ
2023年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ SFとファンダジーと神話を融合したような話。
とても悲しい話もあれば、樹魔でデイエンヌが進化して消えたこともある。
高次人類を創り出した傑作品。
進化も含んだ不朽の名作です。‼
静かな感動!
2021年8月4日
この作家さんは超能力者なのかと思える程、随分過去の作品なのにずっと未来を見通しながら描かれているように感じます。
S F、ファンタジー、スピリチュアルな要素が満載だけれど違和感なく引き込まれて、自分の生きている今についても色々と考えさせられます。
静かに感動させられた作品の一つです。
樹魔・伝説
ネタバレ
2021年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日本の西之島新島とダブる素敵なお話です。いまウィルスと呼ばれるものを、ヴィールスと言った時代、今の現実が重なるストーリーに感動します。
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SFビックタイトル星雲賞受賞作品
2020年10月20日
作品の説明書きを読んで、この作品で星雲賞受賞と知りました。「伝説」は当時、他に類を見ない世界観を見せてくださいました。イチロウを救うためを力を解放したソミューが「この身体でいるのがもう辛いの」そして彼女はエネルギー体になって宇宙へ広がって行きます。それはソミューが伝説になって、いつかイチロウと出会うということ。切なくて切なくて人間とはと考えさせられました。
良いSF
2018年8月20日
古典のような上質のSF作品を読みたい方にお薦め。SF考証は書かれた年代で少し古いですが、読み応えは十分あり。ただスペースオペラみたいなアクション希望の方にはお薦めしません。
短編集
2023年1月12日
お試し部分が、あれ?読み知っていた樹魔・伝説と違う?と衝撃受けたのですが、違うタイトルの短編なのでした、1話目は救えなかった命の読むには苦しいテーマ。
樹魔伝説は画こそ今では幼い感じがあるかもしれませんが、メカニックでなく精神性の進化が扱われてて、スターレッドや地球へにもつながるようなSFの壮大さ、この頃のSFってこうだった、読後に短編で読んだ内容とは思えない話の広がりを感じられると思います。
壮大なスケール
2018年7月22日
わぉ!の一言。スピリチャリズムが珍しくなくなってきたこの時代の更に先を読んだかのようなストーリー展開に脱帽!宇宙と人類の歴史と科学と神秘好きなら、ぜひ読むべき。面白い!
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作家名: 水樹和佳子
ジャンル: 少女マンガ SF
出版社: ビーグリー