うーん、と唸りました。4つのうち、1つは 絶対 叶わない恋のお話で、とても切なくなりましたが、どうしようもない恋心ですものね、って、思いました。でも 素敵な彼女と彼です。そして、あとの残りは どこかに”浮気”の要素が入ってます。浮気自体、綺麗ごとにして欲しくないので、確かに、嫌悪感が無きにしも非ず。ですが、この先生の手にかかると マジックですよ、なんか、浮気は浮気で、置いといて、その裏にある物語を見てみましょう、で、見てみたら、なんか、不届きながら、グっとハートをつかまれていました。1つ目は、浮気の当事者じゃないので、これから、その恋、頑張れって素直に思いました。2つ目は、もう、ねー、悪女ですね、悪女。だけど、なんだか 切なくなりました。なっちゃいけないのに、嫌悪感と切なさが混じっちゃって、最後は 彼のこと、考えると、グっと目をつぶってあげようかな、なんて思いました。なんか 短編なのに、すっごいドラマか映画を観たように、疲労感。色々な感情が交差したせいだと思います。大人って 汚いね。それが一番率直な感想かな。最後のんは、切なさが半端なかったです。幼かった彼女の見た風景を考えると、胸が締め付けられたし、でも、一番は、彼かな、ずっと 彼女のそばにいて、ずっと なんだかんだ言って、支えてきて、彼女の心がわかっているのに、それでも やっぱり 支え続けて。うん、やっぱ 大人って汚いね。大人の汚さに振り回された彼と彼女、どうか 幸せになって下さいって思いました。この一冊、ほんと 色んな感情が湧き出てくるので、読後、むっちゃ 疲れます。読んだ後、なんか 口の中、酸っぱくなるな、骨が喉に詰まったような、水を飲んでも、飲んでも、喉が渇くような、そんな感じになると思います。