ハーレクインは絵に荒さ硬さ幼さなどのある作品があり、当たらないように予め立ち読みで開いてから購入を決定している。立読みできない作品は、レビューを参考にする。コミカライズを担当された先生の技量を信じていれば、後回しにしているうちに気が向いたら読むこともある。読んだことの無い先生の作品も読んでみたい気持ちはあるのだが、誰の感想もついてないと無駄遣いが怖くてできない。これも評判を確認してから購入した。ハピエンが読む目的だしその意味で事前チェックが効いて大きな期待はずれはない。
だがどれも同じ様で一つずつ細かに異なるストーリーが、同じ人物の出てくるこの様なシリーズ物でまとまって読むと描き手の違いに戸惑い、一方で、同じような展開に感じてダレてくるとタッチの変化や展開の新鮮さを求め、無い物ねだりもしてしまう。
三人の先生が良好な水準を維持しているので、雑さのない先生がたの画力で安心して読み進められる。
ただ、ストーリーが、ホントにストーリーが、何となく微妙なぬるさ。三人の境遇自体既に人生いろいろな過去を背負っている設定、ドラマティックな三人だ。それが、横糸とすれば、ラブストーリーは縦糸。そこからが勝負どころではないのか? なのに三人の姉妹に乗っかる以外の筋運びに、気持ちが動かされるところまでいかなかった。
えっそうなの?、という、後講釈に見える段階に入ってる新局面に、説得力が不足しているように感じた。
誤植の類も(HQに限らず)コミックではよく見かけるが、作品のなかに入り込む気持ちを冷ましてしまうため、校正には気を使ってほしいと思っている。