本短編集のうち、初単行本の『ブスと姫君』(表題作のほか、関連作3本収録)を持っているので久しぶりに読んでみました。
津田先生といえば『彼氏彼女の事情』が出世作で、私もそこから津田ワールドに入っていったのですが、詩のような「間」のある描き方やメッセージ性のある印象的な作風は昔からだったんだなぁと、本作を読んで感じました。
表題作の主人公が、彼氏に対して本当の自分を知っても嫌われないだろうかと不安に思うところや思わず表面的に接してしまうところ(カレカノにも通じますね)は、本作ではまだ拙い表現ですが、個人的にとても共感します。
津田先生はほかの作家さんにはマネできない作品(世界観)を描くことのできる本当に貴重な漫画家だと思います。