めちゃくちゃ 読み応えありました。明治姉妹のお話も遊郭のお話も冒頭から 世界観に引き込まれました。あの時代は 女性は 楽しいことよりも 辛いことのほうが多かったのでは?と思いました。明治姉妹では 明治の社会の動きを反映しつつ、ふたりの全く容姿も性格も異なる姉妹の人生にスポットを当てて 彼女たちの生活や人生観が 交互に描かれてありました。興味深いお話でした。そして、遊郭のお話では、楽しいことよりも 辛いことのほうが 多かったろうに、一度 足を踏み入れた遊郭で生活していた女性たちは 勇ましくも、ガラスのように脆く、それは 煌びやかな世界に華やかに夜に咲く朝顔の花のように思えました。学校の歴史の授業では習わないけれど、これも 日本の歴史の中の女性の動きとして 重要だと 心から思いました。