うーん、私にはちょっと合いませんでした。祟ったりとり憑いたりするにも理由があると思うのですが、その理由がはっきりしないものが結構あって、消化不良な感じです。ホラー漫画だから仕方ないのかもしれないけど、心霊現象をただ怖いもの、悪いもののように描いてしまっているのも何か腑に落ちません。作者さんの「霊の存在を否定するな!」という執念のような強い思いが作品からミエミエなのもいただけない。つのださんは心霊研究家だそうですが、研究不足のまま心霊への思いだけ先走っている感じがします(時代のせいもあるかも)。霊といわれるものももとは生きていた人間なのだろうし、もう少し人に対するのと同じように目に見えない存在へのリスペクトを感じたかった。残念。