血の轍
」のレビュー

血の轍

押見修造

リアル

ネタバレ
2018年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 毒親の毒が作られた理由が、何げない日常と共にリアルに描かれてます。
私にも子供がいますが、『毒親』として描かれている静子に感情移入してしまいました。
毎週家に来る無神経な義姉、そんな義家族を断れず、笑顔で気を使う静子、そんな静子に何のフォローもしない夫。大事な息子の命をふざけて危険に晒した従兄弟。慌てて止めた静子を「過保護だ」と笑う義家族……。何も言わない夫もいちいち描かれてる。この作家さんすごいなぁと思いました。
崖でふざける子供たちに注意もしない義実家の方がよっぽど毒だった。笑って謝る静子が可哀想でしたね。母親が毒親となる経緯込みで描かれる作品は珍しいと思います。面白い。
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