女子刑務所へ入っていました
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女子刑務所へ入っていました

東條さち子/今は普通の主婦

悪い事をするとこんな事になります。

ネタバレ
2018年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 第1章は刑務所の日常が書いてあります。不便な事はありますが、さぞや陰湿な世界が待っているかというとそうでもありません。彼女たちは早く仮釈放されたくて、点数が高くなる様に人のお世話係をしたり、工場で働いています。懲罰になる様な人のものを盗むのは、シャバに引き取り手がいない心が壊れた女囚だそうです。ここまでは余りすごいエピソードは出てきません。しかし第2章の「強烈な女囚たち」は怖いです。E県で起きたホステス殺人事件の犯人F田K子(獄中でくも膜下で病死)が主人公の雑居房に来た話や、W県で起きたカレーに毒物を混入したH・M美(後に刑罰が下る)にお世話係としてついていた時のエピソードが・・・。二人に共通しているのは話好き、そして平気であっけかんと嘘をつく事、霊感のある主人公には見える黒いオーラがあった事。夜中にF田K子を祟る女の幽霊を見たり、H・M美が殺した人達の霊が「自分はこの女に殺された。」と言っているので、嘘をついてもすぐ分かったこと。女囚歴代ベスト3に入る位、大きな黒いオーラに日に日に包まれるH・M美に気をつけた方がいいと警告しても「そんなことゆうて、あんたおこぼれが欲しいんか?保険金くらいやるわ」とニヤリ。人を泣かして恨まれる様な悪い事をしたらダメです!自分だけではなく子々孫々まで祟られるかもしれないと思うと恐ろしかったです。犯罪被害者や遺族の方が、この漫画を読んだら不快感を感じるかも知れないと思ったので星3つです。
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