ブラック・ラグーン
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ブラック・ラグーン

広江礼威

よく喋る悪党たち

2018年6月27日
いやあ、この漫画は面白い。無個性で流行りの後追いみたいな漫画ばかり発信されるこのご時世、こんなに面白い作品に出会えるとは。

アニメを見ない私が、まず主題歌→アニメ→原作と流れ流れてたどり着いた作品。

東南アジアの架空の街を舞台に、流れ者の個性的な悪党どもが日夜死闘を繰り広げるガンアクションです。

物語は、ひょんな事から安穏とした日本社会と訣別した日本人青年・ロックが、女だてらに二挺拳銃(トゥーハンド)の異名を持つ凄腕のガンマン・レヴィや、経歴不明の自称元傭兵の経営者・ダッチ、天才的ハッカーのベニーで構成される『ラグーン商会』に雇われる経緯から始まります。

この職場、仕事柄、様々な組織や悪党と共闘したり、あるいは敵対したりと、まあ休む暇もございません。

そして彼等を中心に集う悪党たちも、元は某国の軍隊だったり、元刑事だったり、CIAだったり、テロリストだったり…これまた個性的。

その個性的な面々が繰り広げる破天荒な物語の見所は、何と言ってもアクションシーン。まるで体の一部のように自在に銃を使うレヴィのカッコいいこと…女の私でもしびれます。

そして、作中あちこちにちりばめられた、個性的な面々が放つ、ウイットに富んだ台詞使いがまた魅力的です。

普通悪党はこんなに喋んないって(笑)喋る前にズドンだって(笑)


まあそんな個性的かつ魅力に溢れた悪党たちの、イキイキとした日々命懸けのスリリングワーキングライフ、とても面白いですよ。オススメです。
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