このレビューはネタバレを含みます▼
表題作と「スターの男」は、どちらも打算から始まる関係なのだけど、面白かった。
残り一作品は、究極の自己愛とでもいえばいいのか。ナルシストが過ぎてウンザリしたので☆ー1。
お気に入りは表題作。ある親友を中心にした三角関係……純情な攻め君以外は主人公も親友も結構なゲス。ただ、そこから共通の趣味を通して、本当の「相手を愛すること」へ繋がる心の変化が描かれている。攻め君をきっかけに、最終的に主人公と親友とのいびつな関係が破綻するわけだが、そういう展開へもっていったか!と。言い合いの中での親友の言い分も共感でき、ちょっと新鮮だった。電子版特典おまけエピソードは必須! これがないと、ハッピーエンドが物足りない。