このレビューはネタバレを含みます▼
「絶愛」を初めて読んだのはまだ中学生の頃。
続編の「BRONZ」も読んでいましたが、あれから数十年。久しぶりに見かけたら完結している模様。
遠い昔の記憶ながら、とにかく「絶愛」も「BRONZ」も辛い出来事の連続で、でも逆にこれだけ主人公のみならず登場人物たちを苦しめて、読者を絶望させ続けたのだから、奇跡的なハッピーエンドになるだろうと、都合の良いことを考えて最終巻まで読んでしまいました。
しかし「絶愛」は「絶望」に変わりました…
ストーリーは引き込まれるし、読み始めたら止まらないし、ものすごく重くて暗い話なのについ続きを買ってしまいましたが、もう二度と読みません。
自己陶酔系で何の救いもない、おそらくBL史上最も後味の悪い本です。
必ずしもハッピーエンドがいいとは全く思いませんが、これはあんまりだ…
特にシリーズ物で主人公が最後に死ぬのは、名作でもない限り作家の身勝手さ以外の何者でもないと考えているので、それに振り回されてしまったことに非常に不快感を覚えます。