アスペル・カノジョ
」のレビュー

アスペル・カノジョ

萩本創八/森田蓮次

賛否が分かれそうな、読み手を選ぶ良作

2018年7月12日
冒頭から完全に押し掛け厨のヒロイン。その後の展開は読者に一切の媚がなく、心に闇を持つ者だけが共感を許されているというか。選ばれし者(2巻掲載の台詞)にとっては、この作品は救いとなり得ると思う。
ただアスペルガー=彼女と同じ症状だと、誤解されそうなところが気になる。彼女は元の性質に加え、環境の悪さから二次障害が出ている状況だと思う。(ASDでもリスカしない人もいっぱいいるし、ASDでなくてもリスカする人はする)この先、2人がくっついたとしても、生きづらさから解放されるわけではない。理解者がいて、自分らしい生き方ができるようになるということが一番ハッピーエンドなのかな。斎藤さんがなぜあの服なのか理由も語られるけど、なんでちょっと童貞をころすセーター風なのかしら(笑)
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