自分と父親のための本





2018年7月14日
正直に言えばかなりガッカリしました。私は宗教二世なので彼女に親近感があったのですが、彼女は一般的に云われている宗教二世とは立場や考え方が大きく異なっていました。
内容の9割以上が自己分析で、松本麗華さん目線で見てきた教団、過去の反省、努力、司法や警察、マスメディアや世間への憎しみ等が書かれており、得に父親(麻原)をいかに尊敬し愛しているか、ということに関しては少し異様に思えるほど繰り返し書かれています。
読む前は、被害者のため、もしくは真実を明らかにする助けにするため出した本だろうと思っていました。
しかし読んでみると自分が抱えている問題と麻原への思慕ばかりが書かれていて、被害者へ想いを馳せるような記述はごく僅かでした(これはこれで参考にはなりますが)。彼女自身が犯した加害行為についても、触れたくないのか僅かしか書かれておらず、被害者に対してどう思っているのかいまいち解りませんでした。
これは人のために書いた本ではなく、自分と父親のための本だ、と感じました。彼女自身、まだ人の事を考えてあげられるだけの心の余裕が無いのかもしれません。
自分が勝手に思い込んで勝手にガッカリしただけなので、それは評価の理由ではありません。腑に落ちない点が多々あったからです。
「オウムとは関わっていない」と言い切っている一方で後継教団の信者と交流していたり、「良識ある大人なら真実かどうか確認するだろう。なぜ本人(自分)に聞かないのか」と言っていながら、妹(四女)の家出に関しては信者の言った言葉を鵜呑みにして本人に話も聞かず憶測だけでバッシングしていたり、他にも矛盾が色々ありました。
自分が敬愛する人(父親、教団の友人、次姉、恩師等)へは依存や執着と言ってもいいくらいの深い愛情を感じますが、その反面愛する人(とりわけ父親)を批判する人には強い反発と憎しみを示している点は気になりました。大切にしていた筈の妹が父親を批判したとたん手のひらを返したように妹を攻撃し始めたのには驚きました。精神的にバランスが良くない状態なのか、我が強く極端な人だなと感じました。
ただ彼女の努力は素晴らしいと思います。私も経験がありますが、教団の思想から脱却し一般社会に入るには大変な努力と時間と精神力を使います。彼女はまだ脱却しきれていないようですが、少しでも良い方に向かうよう願っています。
内容の9割以上が自己分析で、松本麗華さん目線で見てきた教団、過去の反省、努力、司法や警察、マスメディアや世間への憎しみ等が書かれており、得に父親(麻原)をいかに尊敬し愛しているか、ということに関しては少し異様に思えるほど繰り返し書かれています。
読む前は、被害者のため、もしくは真実を明らかにする助けにするため出した本だろうと思っていました。
しかし読んでみると自分が抱えている問題と麻原への思慕ばかりが書かれていて、被害者へ想いを馳せるような記述はごく僅かでした(これはこれで参考にはなりますが)。彼女自身が犯した加害行為についても、触れたくないのか僅かしか書かれておらず、被害者に対してどう思っているのかいまいち解りませんでした。
これは人のために書いた本ではなく、自分と父親のための本だ、と感じました。彼女自身、まだ人の事を考えてあげられるだけの心の余裕が無いのかもしれません。
自分が勝手に思い込んで勝手にガッカリしただけなので、それは評価の理由ではありません。腑に落ちない点が多々あったからです。
「オウムとは関わっていない」と言い切っている一方で後継教団の信者と交流していたり、「良識ある大人なら真実かどうか確認するだろう。なぜ本人(自分)に聞かないのか」と言っていながら、妹(四女)の家出に関しては信者の言った言葉を鵜呑みにして本人に話も聞かず憶測だけでバッシングしていたり、他にも矛盾が色々ありました。
自分が敬愛する人(父親、教団の友人、次姉、恩師等)へは依存や執着と言ってもいいくらいの深い愛情を感じますが、その反面愛する人(とりわけ父親)を批判する人には強い反発と憎しみを示している点は気になりました。大切にしていた筈の妹が父親を批判したとたん手のひらを返したように妹を攻撃し始めたのには驚きました。精神的にバランスが良くない状態なのか、我が強く極端な人だなと感じました。
ただ彼女の努力は素晴らしいと思います。私も経験がありますが、教団の思想から脱却し一般社会に入るには大変な努力と時間と精神力を使います。彼女はまだ脱却しきれていないようですが、少しでも良い方に向かうよう願っています。

いいねしたユーザ1人
-
とりコッコ さん
(女性/40代) 総レビュー数:125件