もう君以外は愛せない 悩める御曹司の目覚めた獣欲
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もう君以外は愛せない 悩める御曹司の目覚めた獣欲

佐木ささめ/幸村佳苗

ヒロインが立派

ネタバレ
2018年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 佐木ささめ先生の作品に幸村佳苗先生のイラストとなれば,購入しないわけはないと立ち読みなしで購入。
幼い頃の病床での経験や母の切なさを身近で見てきているヒロインが作中の言葉通り,「高貴」な心を持ち,自他の命のギリギリを体験したからこそわかる「生」への執着というのか絶えず前向きで,本当に立派だと思いました。
直接,経営に携わるわけではないとはいえ,生きる中で,帝王学のようなものを身につけてきていて,何を優先に行動すべきかとか価値観がしっかりしていて,今までこういうヒロインを他作品の中で見ることはなかったかも。
一方のヒーローは生い立ちは理解できるが,過去を乗り越え,さっさと開き直る勇気と度量を見せて欲しかった。行為のシーンはいつもの佐木先生の作品に比べ,表現がやや重く読み疲れた。
結婚後,一ノ瀬を背負っていく二人の生き方を続編として読んで見たい。
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