このレビューはネタバレを含みます▼
主役の2人の現世と前世での物語が交錯しつつ話が進みますが、一巻ではどちらも物足りなく思いました。特に前世については、その時代のその地域だったらそんな感じだったんでしょうねぇという程度で、特別な2人の人間の前世を見たという気持ちにはなりませんでした。前世で幸せになれなかった2人の気持ちが昇華される場面が良かったので、その辺りは肩透かしというか、もっと前世の2人に思い入れを持ちたかったです。主役の2人や石丸の人生に「もっと学びたい」という先人の思いが繋がっているところにはぐっときました。