私も2人の春に巻き込まれ、ずっと桜が舞うイメージの中で読み進みました。
早寝先生の作品は時間と心に余裕のある時に先生の作品に浸りながら読むことにしてます。
『胡蝶の夢』。心も体もひとつしかないのにどちらも手の中からすり抜けて霧散してしま
うような不安定な感覚なのでしょうか。
吉武と八尋。春沖と三雲。
輪廻転生の不思議ですが、強い想いが引き寄せるんだろうと思えてならないです。ファンタジーでありファンタジーでは無いような。春沖の三雲に対する強い想いが現世を生きる吉武と八尋を出会わせ時空を歪める。後悔、思慕。
初詣のあのトンネルで春沖は八尋を掌握してしまったのか。
すごく恐ろしいのに切なくてたまらない。だってお話はまだ続くのだという思いの強さなのでしょう?
三雲も春沖に会いたかった。会いたくて桜のあの道で何度も何度も待ち続けていたのではないかしら。
2人は消えてしまったと言っているけど、吉武が強く八尋を欲した事で春沖と三雲は浄化されたのか、それとも現世のふたりの中に染み込んで共に生きているのか。
読めば読むほど深みにハマって虜にされてしまっています。
早寝先生、最高です
もっとみる▼