恋のまんなか
」のレビュー

恋のまんなか

松本ミーコハウス

DKBLの良作

2018年8月4日
初版から10年が経つのに新鮮さはそのままに、作中に出てくる携帯がガラケーなところで時代を感じました。厳しい環境におかれた毒親持ちの2人が、惹かれ合い心を通わせ自立していくラブストーリー。表面上には共通項ごなく会話が成り立たないぐらい種類の違う人間なのに、これからを生きていくためにお互いが必要なのだと、鈍感な私をもして心臓をえぐられるほどにピュア、嘘偽りのない直球を投げかけてくるこの感じ。世間に塗れて汚れちまった大人でも、恋は遠い夏の花火じゃないって思って良いのですか。ああ、こんな恋愛してみたかった。BLは第三者目線で楽しむ娯楽と思っていますが、少女漫画を読むみたいに、登場人物になりたくなるのです。松原くんを撫でたいし、一ノ瀬くんに抱きしめられたい。レビューを書きたくて電子版も購入しましたが、ろくなこと書けないまま★5表示して帰ります。読むのを迷っておられるのなら、ぜひ一読して頂きたい。普段こんな直球に書きませんが、10年間繰り返して読んでは泣いていますので、読んで欲しいって言ってもいいかなぁと思いました。
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