三角的恋愛の饗宴
」のレビュー

三角的恋愛の饗宴

日高トラ子

三巻までは…

ネタバレ
2018年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 三巻まではすごく面白かったんだけどなあ。どうしてこうなった。ヒロインと思って思春期抉らせ女子の響に感情移入して読んでたから、思い続けた兄と…ってのに、なんであれかなあ。少なくとも妹としては大事にしてたはずなのに。展開として面白いのかもしれないが残念。せっかく生きてた響のキャラも微妙に。
兄の生い立ちや環境に根ざした歪な深い闇も、伏線いろいろ貼った割に○○の所為?「正統派ヒロイン」カヤ乃の凄まじい執念(元はといえば兄の捻れ誘発した要因のひとつ)での呪縛という形で、無理矢理風呂敷畳まれてしまった(いいのかあれで?)。
みんな自己愛強すぎて、三角どころか誰が主人公かわからなくして狂言回し的雷庵・三吉の存在といい(個人的にはこの二人よりメインのキャラ同士での心情のやり取りが見たかった)、シェークスピアの「真夏の夜の夢」みたいにしたかったんだろうか?
一応ハッピーエンドらしいんだけど…ギャグか?いやあ、みんな世界が狭すぎだよ。
昌平君だけは癒しでした。本当残念。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!