このレビューはネタバレを含みます▼
この作品を読んで思い出すのは、羅川真里茂先生の「ニューヨーク・ニューヨーク」ですね。NY・NY好きな人はこの作品も好きだと思います!(※ただしラブシーンはNY・NYより露骨で多いです)
アメリカの差別文化や時代考証、宗教的風習等もしっかり描かれていて、読み終わりの後味は小説や、映画を見終わった後の感覚に近いです。
どこかスレた受けと、愛嬌のある攻め。二人が明るく振る舞いストーリーが進む中、アメリカ特有の「町から出られずに生まれた場所で一生暮らさなければいけない」「性指向や宗教で差別を受け続けることになるかもしれない」という、どうしようもない絶望の空気感が作品中を漂います。それでも人生は続く…
ループ2回目に入ると「あー この時こう思ってたんだなー」というアハ体験も楽しめる作品です!
攻めがドイツ系というのも、体格差フェチの私的にはグッとくるポイントでした。