薔薇と狼(1)
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薔薇と狼(1)

牧あけみ/マーゴ・マグワイア

ヒストリカル・ロマンスの秀作

2018年9月2日
1421年、イングランドはヘンリー5世の治世。
生涯を反乱鎮圧やフランスとの戦争に明け暮れたヘンリー5世は、前年に
フランス王女キャサリン・オブ・ヴァロワと結婚してフランスとの争いに
区切りをつけ、この年の2月から6月まで王妃を伴ってイングランドに帰国。
(Wikipediaより)
その数ヶ月の期間にこの恋物語の舞台が設定されています。
歴史は苦手なのですが、こうして時代背景を調べていくと面白いものです。

前王への反逆者の汚名を着せられた亡父の名誉を挽回するのを悲願として
乱世を生き抜くヒーローと、出自不明でありながら類まれな知性と美貌と
勇気を兼ね備えたヒロインが出会い、徐々に惹かれあっていくプロセス、
周囲の人々の勇気と誠実と明るさ。読み始めたら止まりません。
イングランドを舞台にした歴史物を得意とする漫画家さんだけあって、
現代人にも判りやすく読みやすく、しかも魅力的に仕上げられています。
わくわくするところで第2巻に続きます。2巻まとめてお薦めです。
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