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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • 美しき女戦士

    スーザン・スペンサー・ポール/津谷さとみ

    ヒストリカルロマンスのシリーズ物
    2022年6月29日
    国王の命令で結婚した騎士と女領主。最後は相思相愛になると予想されますがそれまでのプロセスが楽しい。ヒーローの紳士振りと、ヒロインの責任感や判断力、もどかしいと同時にそれぞれの貴族らしい人柄がヒストリカルロマンスの魅力ですね。作者の絵柄が醸し出す雰囲気がどこかとぼけていてユーモアも満点。

    本作のヒーローは「花嫁泥棒」のヒロインの弟。なかなか立派な騎士に成長していてドキドキしますね。さらにヒロインの従兄?キアランは「花嫁は謎に満ちて」のヒーローで、その特殊な生い立ちや、運命のお相手との巡り合いが明らかになります。シリーズ物で、キャラクター繋がりで読んでいくと楽しいです。おすすめです。
  • 謀反人の娘

    ジリアン・ハート/サクヤカイシ

    ヒロインが魅力的
    ネタバレ
    2022年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインの性格が男勝りで、同時に若い女性特有の潔癖さ、貴族階級のノブリス・オブリージュにも通じる責任感、とても魅力的な人物像に心惹かれて購入しました。国王に向かって自分を処刑してくれと進言するシーンは特筆すべきかと。それに対する国王陛下の処断が粋だこと。ヒロインに比べるとヒーローの方はよくある人物像かも。しかしお似合いのカップルです。ヒーローの腹心で、頭脳明晰・冷静・ハンサムと三拍子揃った騎士(自分好み)が登場しますが、終盤の展開への関わり方が薄っぺらというか物足りないですね。この頁数ではあっさり終わってしまうのも仕方がないのでしょうけれど、こうなると原作も読みたくなります。図柄は少々子供っぽくて荒いですが、ヒストリカルな雰囲気はよくでていると思います。楽しめました。
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  • 闇に眠る騎士

    マーゴ・マグワイア/サクヤカイシ

    「薔薇と狼」の続編
    2022年5月21日
    同じ原作者による「薔薇と狼」の続編です。今作ヒーローは前作ヒーローの乳兄弟で腹心の騎士。相方の騎士ニコラスは前作ヒーローの母方従弟で腕利きの強者でありながら宮廷でもてはやされるほどの洗練された美男子。ヒロインの兄は現在のイギリス王族の直系先祖にあたる英国歴史上の重要人物。実際の時代背景と前作のキャラクター設定が引き継がれてヒストリカルロマンスの魅力たっぷりです。できれば前作もまとめて読まれることをお勧めします(作家さんが違うので絵柄の違いは想像力で補う必要はありますけれど)。
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  • 嘘と秘密と白い薔薇

    マーガレット・ウェイ/さちみりほ

    ヒロインの実父について
    ネタバレ
    2022年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作家さんですのでほとんどの作品をシーモアで購入して読んでいます。本作もお気に入り。他の方達のレビューもあるので良いところはあえて書きません。読後どうしても納得できなかったのはヒロインの父親のこと。こんなに近くにいたのにどうして実父であることを本人が打ち明けなかったのか? ヒロインもどうして気づかなかったのか? 外国旅行するならパスポートをとるために日本であれば戸籍をとりよせますよね。日本以外なら出生証明書でしょうか。両親は正式に結婚していた訳ですから実名が記載されているはず。結局、原作小説も買って読んでみて疑問解決しました。この部分は原作から設定変更されているのですね。コミカライズする際のページ数制限のためにうまく短くまとめたようです。納得できたので、この矛盾には目をつぶることにします。ヒーローが左手で息子を目隠しして、右手でヒロインを抱きしめてキスするシーンが一番気に入っております。
  • マロニエ王国の七人の騎士

    岩本ナオ

    新刊を読むと1巻から読み直したくなる
    2019年4月30日
    7人兄弟の騎士達が主人公。ハンサムで個性的で不思議な能力があって、兄弟仲良くママが大好きな素敵な青年達の恋と冒険の物語。

    なんと言ってもお母さんが素敵です。3回の妊娠で7人産むなんて絶句。早くに亡くなったお父さんもストーリーが進むにつれて実は重要人物らしく絡んできます。

    7人の名前・ほのぼのした会話・のどかな生活風景がユーモアたっぷりに描かれた作品の、あちらこちらに張られた伏線が複雑な状況設定に発展していきます。長くなりそうなお話ですがついて行きますよ。
  • 薔薇と狼(1)

    牧あけみ/マーゴ・マグワイア

    ヒストリカル・ロマンスの秀作
    2018年9月2日
    1421年、イングランドはヘンリー5世の治世。
    生涯を反乱鎮圧やフランスとの戦争に明け暮れたヘンリー5世は、前年に
    フランス王女キャサリン・オブ・ヴァロワと結婚してフランスとの争いに
    区切りをつけ、この年の2月から6月まで王妃を伴ってイングランドに帰国。
    (Wikipediaより)
    その数ヶ月の期間にこの恋物語の舞台が設定されています。
    歴史は苦手なのですが、こうして時代背景を調べていくと面白いものです。

    前王への反逆者の汚名を着せられた亡父の名誉を挽回するのを悲願として
    乱世を生き抜くヒーローと、出自不明でありながら類まれな知性と美貌と
    勇気を兼ね備えたヒロインが出会い、徐々に惹かれあっていくプロセス、
    周囲の人々の勇気と誠実と明るさ。読み始めたら止まりません。
    イングランドを舞台にした歴史物を得意とする漫画家さんだけあって、
    現代人にも判りやすく読みやすく、しかも魅力的に仕上げられています。
    わくわくするところで第2巻に続きます。2巻まとめてお薦めです。
  • 花嫁のあやまち

    牧あけみ/ジェシカ・スティール

    結婚から始まる恋
    2018年8月18日
    よくある偽装結婚物語。ヒロイン義母を除いて周囲の人たちは皆好人物で、穏やかにしかしテンポ良くストーリーは進む。性格の悪い義母にしても、彼女に意地悪されるとヒーローが助けてくれて二人の距離が縮む。安心して読めて、しかしどこかホロリとする佳作ですね。ひとつだけ理解できないのは、この契約には期限がない(離婚は有り得ない)と言われて、断るつもりでいたのが一転して承諾してしまうヒロインの心境です。どうして結婚してしまったんだろう?
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  • 情熱のヴェネチア

    キャサリン・ジョージ/原ちえこ

    ヴェネチアの風景
    2018年8月15日
    仕事一筋で恋愛経験の乏しいOLが貯金をはたいて旅行に訪れたヴェネチアで、素敵なイタリア男性と出会って恋に落ちる。このプロットは名画「旅情(1955年製作、原題:Summertime)」とそっくりですね。映画史上最高の女優の一人とされるキャサリン・ヘップバーンと、ラテンラヴァーとして右に出る者のない男優ロッサノ・ブラッツィが共演した傑作と比較するのは誠に申し訳ないのですが、本作、情緒的には今一つというところ。しかし、まるで地球が小さくなったかのような現代と、マルコポーロ空港開港前に撮影された映画では、おのずと恋模様も距離感・スピード感が異なってくるのは道理であり、これはこれで楽しめました。なんと言っても大好きな原ちえこ先生が描くヴェネチアの風景は、実写とはまた異なるファンタジー的雰囲気も加わって、ロマンスの舞台として最高です。
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  • 至急花嫁求む

    アリソン・フレイザー/有沢遼

    一風変わった偽装結婚
    ネタバレ
    2018年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ハーレクインでは定番の偽装結婚ものですが、ヒーローとヒロイン以外の組み合わせというのは珍しいかも。でも現実にはありそうな設定です。それでも最後のどんでん返しの結果、主人公二人の結婚式で幕を閉じるのはお約束。絵柄がやや子供っぽい感じですが、犬も食わない喧嘩口調で小気味良く進んでいくストーリー展開には雰囲気があっていますね。ヒロインの犬が可愛くて好みです。
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  • 砂上に誓う恋

    さちみりほ

    一つの映画をみているような二部作
    ネタバレ
    2018年3月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ それぞれの短編はそれでまとまった恋愛物語ですが、二つ揃ってじわ~っと響くような作品です。両方に登場する唯一の人物が奇跡的な結末を導いているあたり、まさに作者の真骨頂ですね。古代エジプトに舞台を設定しているのも見事にはまっています。おすすめします。
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