ハッピーエンドの先は
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ハッピーエンドの先は

桜庭ちどり

一途なエリートノンケ×恋に臆病なゲイ

2018年9月3日
恋愛はしない主義だった育は、偶然知り合った高校生の弘樹と恋に落ちる。でも辛い恋ばかり経験してきた育は常に別れを考えていて、というお話。出会って6年、高校生だった弘樹も社会人になってます。自分ひとりで考えて決めてしまう育がひたすらぐるぐる。でもいい家に生まれ、優秀で、幸せな家庭を築けるはずだったノンケの弘樹を自分に縛りつけていることに負い目を感じる気持ちは分かります。家族の縁が薄いからこそ、弘樹の家族にこだわってしまうのも。丸く収まったかと思えば、あれ?また?と拗れたりが少し長かったけど、相手を想って身を引く展開好きなのでむしろ美味しかったです。藤井さんはいい人すぎたー。出会った頃は弘樹がまだキスもHも下手だったり、弘樹をリードしていた年上の育が今では弘樹に世話を焼かれていたりと時間の流れを感じられたのもよかったです。絵が安定して綺麗!切ないけど重すぎずで読みやすくて私は好きでした。
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