官能童話シリーズ
」のレビュー

官能童話シリーズ

犬飼のの/笠井あゆみ

「善悪逆転」善は苦く、罪は甘い。

ネタバレ
2018年9月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ この「官能童話シリーズ」は、全作 読み続けています。実際の童話を単にBL版で再現しているのではなく、実際にはないアレンジ等もいっぱいで、独特の世界観が作り出されています。なので「そうきたか!」と思うような、まさかの展開もしばしば…。
今回は、善悪が逆転した感じ…ですかね? 話の中で、善なる者が悪しき者であったり、悪しき者は善なる者だったりと、立場が逆転しています。後に真実を知ったリルは衝撃を受け、善悪の間で悩むも、本来の自分が覚醒してしまったからには、甘い罪の味にはどうやっても逆らえない。それは、クラウスも同じことで、2人が結ばれた時点で、神に背きし存在となってしまったのでしょう。それでも、天罰も無く過ごしている2人なのだから、神は見て見ぬ振りをしているのか、それとも、束の間の幸せにすぎないのか…、それは分かりませんが、お互いに選んだ道なのだと、納得している2人ならきっと大丈夫でしょう。
それにしても、今回もイラストも最高でした😄🖤 特に、巻末のカラーイラスト! 下からのアングルだから丸見えで…😑
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