新装版 イルミナシオン
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新装版 イルミナシオン

ヤマシタトモコ

表題作+短編4作 不毛な三角関係の行方

ネタバレ
2018年9月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+短編4作+描き下ろし3作+新装版おまけマンガ収録。2008年宙出版刊行、単行本「イルミナシオン」におまけマンガ3ページが収録された新装版。本編では、全ての恋は成就してないと思う。また女の子視点の短編あり。

「イルミナシオン」全3話
隆氏は長年幼なじみの小矢が好き。でもそれは封じ込めた想い。ある日出会った洲戸と関係をもって…。それぞれ3人の視点で描かれる、心の叫びが切ない。描写は見えない感じで、あっさり。

「ラブとかいうらしい」
寒いベランダで語る二人のお話。切なく温かい時間が流れる短編。

「ばらといばらとばらばらのばらん」
赤井を好きな中久は、十亀も同じ想いを抱えていると気付いて…。中久(女子高生)視点の短編。…正直、二人ともなんで赤井なのか?と思ってしまった。

「あの人のこと」
6人が語るあの人のこと。それは悲しくも、優しい。短編。

「神の名は夜」ヤマシタトモコ先生、デビュー作。ヤクザもの。流血シーンが苦手なので、早回しで読んでしまった。

「separation?」3ページ~「イルミナシオン」描き下ろし~
変わらず隆氏の家にやってくる、小矢と洲戸。

「きみはばらよりうつくしい。」3ページ~「ばらといばらとばらばらのばらん」描き下ろし~
十亀が大切な友達に作った曲。

「NOBO/DY BUT GO/D KNOWS.」2ページ~「神の名は夜」描き下ろし~
ミカを待つ須賀。

「旧版あとがき」2ページ

★ここまで単行本[イルミナシオン](宙出版)より★

「おまけマンガ」描き下ろし3ページ
~10年ぶり表題作3人登場描き下ろしマンガ~
人生初のモテ期が望まぬ形でやってきた隆氏に、提案。
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