このレビューはネタバレを含みます▼
「ひぐらしのなく頃に礼」で放送された賽殺し編のコミック版、作画は鬼隠し編・罪滅し編・祭囃し編と多くのひぐらしコミックを描き上げてきた鈴羅木かりん先生です。以下ネタバレを含みます。
この世界では今までの梨花達が生きてきたそれとは大きく異なっています。まず圭一がいない。詩音がいない。羽入がいない。鷹野もいない。そして親友だった沙都子は梨花に対して冷たく、魅音までもが梨花への嫌がらせに荷担してしまいます。唯一(性格的な面で)変わらなかったのは、レナと悟史だけでした。レナは相変わらず良い子ですね。そして一番は、梨花の両親が生きている昭和58年の世界であること…
梨花の生きたこの世界が、夢だったのか現実だったのか、それは神のみぞ知ると言えるでしょう。羽入が梨花に伝えたかった想いを知った時、どうしようもなく切ない感情になりました。グロテスクなシーンや恐ろしいシーンもなく、ただ梨花が1人でこの世界と葛藤する場面が続きますので、苦手な方でも安心して読めるかと思います。もっと早くに読んでおけば良かったなぁと思いました。
最後の、家族3人で食卓を囲むシーンには、思わず泣きそうになってしまいました…