あげくの果てのカノン
」のレビュー

あげくの果てのカノン

米代恭

3巻辺りまでなら★5にしても良かった

ネタバレ
2018年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読みましたが、5巻駆け足すぎやしませんか?
物語はSF、でも主人公がやってる事は不倫と、かなり特殊な設定で、そこは面白いと思いましたし、1、2巻は楽しく読めました。
主人公に共感は全く出来ませんが、あそこまで一途に想いを寄せられるのは単純に凄いなとは思いました。

ただこれ、途中からヒロイン変わりました?って感じで、不倫相手の嫁に焦点が移ってしまい、そこからはまだこっちの嫁の方が共感出来るよねと、大半の読者は思ったのではないでしょうか?
だって自分の旦那に、ただただ変わって欲しくない一心で、研究をしてた訳ですから。

二人に想われる世間のヒーローな先輩はただのダメ男に成り下がり、最後は何が何やら…。
そして主人公の突如起こるモテ設定も、正直いらなかった。そもそもカノンのどこにモテ要素が?
顔が先輩にそっくりな松木平くんも何故出て来たのか意味不明なまま、描かれなくなるのも説明なし。
義弟も、もっと周りに良い女いたでしょ?!って。

結局先輩断ちする為に誰にも何も言わず蒸発するように家出。
最終回は10年後が描かれていましたが、結局ラストは……ねぇ…。

最後まで周りの事を全く考えず、何事からも逃げ出したカノンに、ここまで無理な主人公も凄いな思わせられました/(^o^)\
いいねしたユーザ9人
レビューをシェアしよう!