君にはふれると鳴るとこがあって
」のレビュー

君にはふれると鳴るとこがあって

早寝電灯

山に囲まれた街の優しいお話

2018年9月25日
幼い頃から山に馴染み、反面人との関わりや体温が苦手な灯司。満員電車でイヤホンコードが絡まって知り合った樹との関わりで、少しずつ人や街に馴染み、やがて恋心を抱いていく。山の風景やお祭りの情景から清らかな澄んだ空気が感じられるお話です。昔お祭りの扮装で山車に乗っていた灯司を見ていた樹が灯司を「神様」と呼ぶ不思議な始まりから、二人の気持ちが近付いていく過程がしっかり描かれていて、ピュアさに心洗われるようでした。笠地蔵とかおそなえとかいちいち可愛い。描き下ろしのショート3編もラブ度が増しててよかったー。爽やかで初々しい二人で、ずっと見ていられそう。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!