屈折男子が恋愛で、スパッと真っ直ぐに変心





2018年10月5日
どこかつかみどころのない、誰のものにもならない男性という感じが感じ取れる。屈託が「あるのに」オーラを放ち、その自分本位さがよい。HQでは、「傲慢」=嫌な人間、みたいな読まれ方がされているが、自分のやりたいことをやりたいようにするために掴み取りに行った男性の、実はそうさせることとなった心のうちのこだわり、こちらにスポットを当てることで、痛々しいまでの或る意味不幸なこれまでと、再会がもたらしたものによる、人生のベクトルの大転換が描写されていて、ちょっとクサイけれど気持ちのよい吹っ切れ感を見せてくれて良い。
少年の頃の傷ついた気持ちを今も大事な生きるよすが(バネ?)として内に隠し持ち、華のある独身生活を刹那に謳歌して生きている。彼ジョーはそんな心の荒野に生きているが、辛い少年時代にたった一人だけ、境遇という、冷酷に彼を打ち叩いてきたものに惑わされず、接してくれたのが、ヒロインだった。ただ、友達として、確かで心強い味方だった、周りが彼らを受け入れなくても、二人で学校時代手を取り合って生きてきた、何者にも替えがたい、冷たい社会に対する戦友みたいなもの。
互いにこんなに大事な友だったのに、再会したら異性として見てしまった。
幼友達が恋愛対象に変わるときの定番の心情展開が、復讐やら家族問題、ヒロインの低い自己評価など挟んで複線走行ストーリー。
狩野先生の男性は服装も好きで、少しなまめかしく、しなやかなのだけど前面に押し出して来ない男性性を、柔らかい服が覆っている気がしてしまう。
復讐してみて虚しさ残る、という筋立てとしないで(結局は着地的に同じだけれど)、愛情選択の清々しさがまた良い!
14頁目、ジョーの二度目の全身像、バランスが悪い。そこが何とも、いくらロングショットでも、残念なコマ。
初登場時の、お遊び恋人とのキスシーンが良かっただけに、あれは勿体無かった。
78頁も時間がなかったのかなぁ、という印象。
絵柄が少しだけぶれるように感じる。
4.5と思って欲しい。
少年の頃の傷ついた気持ちを今も大事な生きるよすが(バネ?)として内に隠し持ち、華のある独身生活を刹那に謳歌して生きている。彼ジョーはそんな心の荒野に生きているが、辛い少年時代にたった一人だけ、境遇という、冷酷に彼を打ち叩いてきたものに惑わされず、接してくれたのが、ヒロインだった。ただ、友達として、確かで心強い味方だった、周りが彼らを受け入れなくても、二人で学校時代手を取り合って生きてきた、何者にも替えがたい、冷たい社会に対する戦友みたいなもの。
互いにこんなに大事な友だったのに、再会したら異性として見てしまった。
幼友達が恋愛対象に変わるときの定番の心情展開が、復讐やら家族問題、ヒロインの低い自己評価など挟んで複線走行ストーリー。
狩野先生の男性は服装も好きで、少しなまめかしく、しなやかなのだけど前面に押し出して来ない男性性を、柔らかい服が覆っている気がしてしまう。
復讐してみて虚しさ残る、という筋立てとしないで(結局は着地的に同じだけれど)、愛情選択の清々しさがまた良い!
14頁目、ジョーの二度目の全身像、バランスが悪い。そこが何とも、いくらロングショットでも、残念なコマ。
初登場時の、お遊び恋人とのキスシーンが良かっただけに、あれは勿体無かった。
78頁も時間がなかったのかなぁ、という印象。
絵柄が少しだけぶれるように感じる。
4.5と思って欲しい。

いいねしたユーザ1人
-
mune さん
(男性/50代) 総レビュー数:0件