狼は花の馨り
」のレビュー

狼は花の馨り

りゆま加奈

切なくて泣ける民族BL

ネタバレ
2018年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ この民族BL大好きです〜素敵なお話。
りゆまさんのデビュー作「狼は恋に啼く」がとても好きで、こちらはその同じ世界観でまた別の長編。狼と白鹿の呪いの様な宿命に翻弄されるお話です。

白鹿は繁栄の証で王家に嫁ぐ掟がある中、兵士のイルと白鹿のアルタは禁断の恋に落ちて、何度も引き裂かれる辛い展開。

じっくりと丁寧に進んだ割に3巻でスルリと完結した印象ですが…そこまでの話が辛すぎたんで、もうトグト王子ありがとう〜!二人くっついて良かった〜(泣)バンザーイしかないです。

手帳の内容や記憶の無いイルが想いを伝えるシーンを見られて本当に良かった。その後の二人のラブラブな生活を見てみたいです。MVPはトグト王子ですよね〜。

3巻後半は、気になるトグト王子とスレンのお話。孤独で諦めた人生を送っている様に見えたトグトにも愛する人が出来て良かった。スレンは愛しすぎて憎んでしまったけど全部受け止めて貰えて良かった。

スレンが型破りタイプの白鹿で興味あるんで、二人のお話ももう少し踏み込んで読んでみたい。白鹿が攻めなのもアリなのかな。

切ない王族の掟の中のお話はこれで終わりはもったいないので、まだまだ読みたいです。

オメガバーズとジャンルが似ているけど、こちらの方が生々しくない分ソフトなんで、オメガバーズ苦手な方も読みやすいんじゃないかと思います。
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