6月のラブレター
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6月のラブレター

春田なな

心強い親友(幽霊)に後押しされ前進する恋

2018年10月25日
かなり久々に春田ななさん作品を読みました。
デビュー時に比べるとかなり絵柄が変わってますが、春田さんらしさは残っている可愛らしい絵柄と、ほんわかとした可愛いストーリーに癒されました。

主人公は大人しい女の子で、本来気になる男の子がいても積極的に声もかけられずに終わってしまうタイプなのですが、親友の幽霊・真昼が現れたことをキッカケに後押しされたり、憑依されたり(笑)してぐんぐん距離が縮まる微笑ましいストーリーです。

主人公のももこは、抜けているけどいつも一生懸命な可愛い女の子だし、そんな彼女が惹かれた律くんも、ぼんやりしていてどこでも寝てるようなキャラだけど、バスケを真剣に教えてくれたりいつでもももこと真剣に向き合ってくれる性格は素敵だなと思うし、とてもお似合いの2人だと思いました。

問題は2巻以降の展開かなーと思います。
律くんの親友である九條くんの方は真昼のことを好きになるんじゃないかと…。
でも真昼はすでに亡くなっているし、身体もないしでももこの身体を借りて触れ合うような切ない恋が待っているのでは?と勝手に想像してしまっています。
もしそんなことになったら、幽霊の存在なんて全く知らない律くんが見たら、ももこは九條くんと付き合い出したと誤解してややこしくなる展開が待っていそうです。
…ただの想像なので、全然違った明るい方向に行って欲しいとも思っています(笑)

何にせよ続きが楽しみな作品です。

ただ、絵柄のことなのですが、昔より圧倒的に画力は上がってると思うものの、可愛い女の子絵につられて男の子まで丸っこくなりすぎかなと思います。
昔描かれていた男の子の絵の方が正直かっこよかったです。
今更、更に絵柄を変えるのは大変だと思いますが、女の子とは差をつけたもう少しだけでも男らしい絵を描いてキュンとさせてほしいなと思ってしまいました。
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