英国人の貿易商×元No.1男娼





2018年10月28日
日本文化を愛する英国人貿易商ロバート×陰間茶屋の男娼・小太郎(源氏名は葵)。男色禁止の英国から来たロバートが最初は男娼を忌み嫌っていて二人の仲は最悪。でも少しずつ心を通わせ、かけがえのないパートナーになっていくお話。幕末の長崎が舞台です。禁断の恋とシンデレラストーリー、王道だけど好きな展開ですが、もう少しひとつひとつのエピソードを丁寧に読みたかったかな。一冊にまとめちゃうのはもったいない。差別や偏見もさほどないので全体的にさらっと。とはいえ最初はツンケンしていたロバートが小太郎に夢中になっていき、小太郎もロバートを愛して互いを求め合う姿はすごくよかったです。小太郎が賢く、苦労をしてもまっすぐな心を失わない強さを持っていて好印象。物足りなさはあるものの私は好きなお話でした。

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ねね さん
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