女性不信のヒーロー

ネタバレ

2018年10月30日

このレビューはネタバレを含みます▼ 女性不信のヒーローと継母に奴隷にされたヒロインが出会い、惹かれ合い、互いの心の傷を癒していくお話。「復讐の花園」が好きだったので、こちらも読ませていただきました。復讐の～ほど、強くインパクトのあるヒーローヒロインではなく、どちらも優しく穏やかで、最初から甘々です。けれど、母の不貞が原因で女性不信になっているヒーローはなかなかヒロインのことも信じきれない。そんなヒーローに、無理に信じなくていい、疑っていい、私があなたを悲しませるようなことをした時は私を罰してほしい、とヒロインが言った時の二人のやり取りが好きでした。ヒーローの心の傷の深さとヒロインのヒーローへの想いがよくわかる。ヒーローもヒロインにだけは優しいし、砂糖を吐きそうなほど甘い言葉が次々と出てくるし、ヒロインを溺愛しまくってます。二人とも甘々でとてもいいのだけど、そんなに強い個性があるわけではないので、ヒロインの継母や姉たちの驚くほどの醜悪さの方が読後残ってしまいますね。姉たちの乱れようも男性向けの表現みたいで、気持ち悪かった。まぁその分ヒロインの清廉さが際立つのですが。面白かったですが、あまり心に残らなかったかなぁ。

違反を報告する

いいねしたユーザ1人

あーたんさん

(女性/40代) 総レビュー数：372件

レビューをシェアしよう！