シンデレラの屈辱
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シンデレラの屈辱

シャロン・ケンドリック/秋元奈美

頑なにも程がある💢

2018年11月3日
ここ2~3年、規制規制の時代の風潮からか、妙にあっさり薄味な印象のハーレクイン作品ばかりでしたが、この作品は、久しぶりに少し濃厚な味わいのあるお話です。

スキャンダラスな女優の娘・主人公のキーリーと、お金持ちの働き虫・アリストン…愛情に恵まれない二人が出会い、惹かれあうものの、キーリーの母ちゃんの奇行とアリストンの女性蔑視と頑なさのおかげで、二人の仲は全く進展しません。

昨今ネット等で、女性に相手にされない鬱憤を口汚い女性蔑視発言で晴らす非モテ男性を見かけますが、アリストンの頑なさはそれに似ています(ただしアリストンは超絶モテ男)。

アリストンへの愛情から、彼に歩み寄ろうと努力するキーリーが健気です。美人でスタイルも抜群、気立ても良いキーリーのような得難い女性はそうそういないのに…アリストンの奴。


絵はキレイだし、話の運びもスムーズ、ラストはハッピーエンドですので、安心して読めます。

最後に。キーリー、良かったね。貴女のような苦労を重ねた人間こそ、幸せになるべきだと思うから。
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