遠距離恋愛の恋人同士





2018年11月9日
自然豊かな田舎の町で育った翔×なつめ。翔だけが大学進学で東京に行くことになり、離れ離れになった二人の間にも少しずつ溝ができ…という、有名な古い歌謡曲ままのお話。地元と東京では違いすぎて、慣れない土地に馴染むために変わっていくのは仕方ないんだろうなあ。最初は寂しいばかりだった翔が都会に馴染むにつれて地元の良さを忘れて、変わらないなつめとのズレを感じていくのがなんだかリアル。背中を押してくれる友達がすごくいい子達!彼らがいてよかったね。春夏秋冬で一巡して、さらに数年後の春までを。各章ごとに詩のような文章が挟まれ、モノローグもちょっと昭和っぽくて、それが合わないと感じる人もいるかも。私はそれほど引っかからなかったので終始しんみり浸りながら読了。優しい未来を想像できる終わり方でよかったです。

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