はやにえの恋
」のレビュー

はやにえの恋

文善やよひ

星4,5。1冊で一つの意味ある話。

2018年11月12日
184ページb、2タイトルだけどあわせて一つのテーマのある話
(前半2話+後半のスピンオフ(表題作)2話+まとめ的後日談描き下ろし2話+カバー下2p付)。

前半と後半では主人公が代わるけど、登場人物が被ります。
そしてそれぞれ別に読んでもいまいち面白くない。
この2タイトル後のガッツリ2話描き下ろし、これがすごく良かった。
どちらもやるせなさのある切なさ寂しさがあり、これだけじゃ後味が良くない。
評価にバラツキがあり、苦手な人も多いのも納得。
でも後日談で2つの話がつながってきて、本能と理性の矛盾した想いがわかって話の意図が見えてきました。

確かにBLとして見るとLが全く足りない。
でもこの話は恋愛のL以上に家族?唯一大事な相手、愛することがテーマにあって深みのある1冊でした。
恋愛的には続きが欲しいけど、この話はなくても良いくらい意味の濃い話でした。

ジェンほど絵も話の構成も完成度は高くなく、しかもBL度も低いので好みが大きくわかれそう。
わかりやすいいかにもBLを読みたい方には向かない。
恋愛じゃなくてもいいから読み応えの深い話を好まれる方にオススメします。
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