夏の塩
」のレビュー

夏の塩

榎田尤利/茶屋町勝呂

せつないけど基本アホ

ネタバレ
2018年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私のなかで最高傑作なBL小説です。

きれいで鈍感で理系でアホな主人公。魚住。
鈍感すぎて自分のからだの変調も恋心もわからない。

そんなやつと一緒にいられるのは、やっぱり、
細かいことは気にしない、鈍感な男。久留米。

魚住の境遇はほんとに何て言ったらいいのかわからない境遇で、せつないです。

でも、たくさんの登場人物が、やさしく、ほどよい距離で魚住を見守ってくれます。
BLですが、BLとして好きなのではなく、ここにいる人たちが人として好きです。会いたくて、読み直します。

この電子書籍は上下巻で刊行され直したものの上巻ですが、移動中も読みたくて購入しました。クリスタル文庫の全巻は、家で大事に読みたいので。

おすすめです。
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