海で拾ったきみに捧ぐ
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海で拾ったきみに捧ぐ

サガミワカ

スランプの小説家×海で拾われた青年

2018年11月20日
スランプ中の人気作家・門倉×全裸で海にいた青年。記憶喪失の青年に漣と名付け、愛人にして一緒に暮らすうちに枯れかけていた感情や情熱を取り戻すお話。漣の正体やざっくりな経緯は想像通りだけど、読み応えがあってエロも愛情もたっぷり、面白かった!小説好きなので、厳しいけど一本気な門倉の姿が「こうあって欲しい」という作家さんに対する私の願望と合致していてそれだけでも最高。清文ってまさに名は体を表すだなあ。秘密を抱える漣が懐っこくて可愛くて、こちらも好感度大。間に入った美園先生もとてもいい人で、デビュー作のエピソードで門倉との絆も見えてちょっとじんわり。途中ハラハラしたけどいい結末で大満足です。舞台が鎌倉なのも合っててよかったな。門倉清文の小説、私も読みたいです。
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