このレビューはネタバレを含みます▼
被害者を責める風潮の心理に公正世界仮説という考えがあります。被害者を自業自得と思うことで、悪いことをしてない自分は被害に合うはずがないと自身を安心させる心理だそうです。
この思想のメリットもあるのですが、現実は落ち度のある無しに関わらず理不尽に被害者になることもあるのに、周囲の批難から被害者自身も自分を責めるようになるそうです。
まだ一巻でどういう展開になるのかわかりませんが、この漫画は子供から大人まで、被害者を責める風潮がどういうことに繋がるのかを考えさせるには良い漫画であるんじゃないかなと思います。私自身は自業自得という言葉を安易につかいたくはないなと思いました。