このレビューはネタバレを含みます▼
成宮さんがおおらかで誠実で真っ直ぐで素敵でしたし、二人の同居生活は温かく穏やかでドキドキでした。それだけに、自分の人生に大きな傷を残すかもしれなかった彩月（さつき）の行動は考えが浅はかで残念でした。相手が成宮さんじゃなかったら…。結果的には良かった訳ですが。彩月は中学生の時に決められた婚約者の辰巳さんや両親の言いなりのままの自分を変えたくて、一度だけの抵抗を試みます。事情を知った成宮さんは「力になる」と家族の知らない自分と1ヶ月同居し、その間に自分の気持ちを整理することを提案します。約束の1ヶ月が近づいた頃、辰巳さんに連れ戻されそうになり、もう元には戻れないと感じた彩月は辰巳さんと対峙することを決意します。両親の言いなりで良いと、考えることを止めていた時には見えなかったことが、ちゃんと向き合って蓋を開けてみれば、真実は切なかったです。成宮さんと彩月はめでたし、でしたが、10年近くの時間を棒にふった辰巳さんに同情せずにいられません。逆ナンを決意するより、もっと早く二人で話し合っていたら、という気にもなり、もやもやが残りました😔
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