幽麗塔
」のレビュー

幽麗塔

乃木坂太郎

彼が主人公

ネタバレ
2018年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 敵役の魅力が物語の大きさを決めるのだなぁと思いました。今は昔よりセクシャルマイノリティも市民権を得ているとはいえ、人間は本当に1人ずつ違っていて、だからこそ孤独で他人を求めるのかもしれません。幽麗塔という舞台装置の中で吐露される其々の物語がの心に響きました。中でもテツオが丸部に消えない傷をつけてさよならを言うシーンが…親が子供みたいに無力に涙を流し、別れを受け入れている。傷つけたいのか離れたいのか愛したいのか分からなくて混乱して私まで涙が出ました。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!